【日本の匠】伝統工芸品の価値と買取価格を徹底調査!

日本全国に伝統工芸品に認定されている織物がいくつあるかご存知ですか。

ほとんどの都道府県に1つ認定されている織物は、古くから日本人の生活に深く関わりを持ち人々の暮らしを豊かにしてきました。

現代ではあまり着用されることの無くなった着物も、伝統工芸品の織物から仕立てられていることが多く、希少価値の高いものもたくさんあります。

自宅に眠っている着物が伝統工芸品なのか、着物の知識が無いとわからないことも多いですね。

その価値や、売買価格を知りたいけれど自分で調べるのは面倒・・このような人にぜひ読んでいただきたい!

伝統工芸品の買取相場を徹底調査します。

Contents

伝統工芸品とは?

「伝統的工芸品」とは、下記の条件をクリアした伝統的工芸品産業の振興に関する法律に基づく経済産業大臣の指定を受けた工芸品のことをいいます。

1、主として日常生活で使用する工芸品であること。

2、製造工程のうち、製品の持ち味に大きな影響を与える部分は、手作業が中心であること。

3、100年以上の歴史を有し、今日まで継続している伝統的な技術・技法により製造されるものであること。

4、主たる原材料が原則として100年以上継続的に使用されていること。

5、一定の地域で当該工芸品を製造する事業者がある程度の規模を保ち、地域産業として成立していること。

品目は織物や染色品の他に、漆器や陶芸、文房具まで多岐に渡ります。

認定された品には伝統証紙といった証紙が付いています。

伝統工芸品の種類

伝統工芸品に認定されている品目は、染色品と織物を合わせて48品あります。

ここから全品目を詳しくご紹介していきます。

加賀友禅

加賀友禅(かがゆうぜん)は、石川県金沢市周辺で作られています。

加賀友禅の特徴は、「加賀五彩」といわれる藍、黄土、草、古代紫、臙脂(えんじ)を基調としていること、外側から内側に向かう独特の「ぼかし」や、あえて、病葉(わくらば)を描く「虫喰い」などの表現を施すことで、写実的で繊細な模様を引き立てていることにあります。

紅系統を生かした深い古典色の写実的な草花模様の絵画調が多く、落ち着いた武家風の趣を感じます。

京友禅(きょうゆうぜん)

京都府一帯で作られる染織品を呼びます。

京友禅の特徴は、豊かな色彩と、絵画的に動物や器物を表現する友禅模様と呼ばれる文様です。

鮮やかな色彩が美しい京友禅は、日本だけではなく世界でも人気の高い染織品として有名です。

東京染小紋(とうきょうそめこもん)

東京都の新宿区や世田谷区周辺で作られている染織品で、1976年(昭和51年)に伝統的工芸品として国から指定を受けました。

幾何学模様の繊細さと格調高い気品があることが、東京染小紋の特徴です。

東京染小紋には伝統柄による単色染めを基本とした「江戸小紋」が特に有名で、柄や帯の組み合わせによって略式の礼装にも着られるなど幅広く楽しめる小紋です。

名古屋友禅(なごやゆうぜん)

名古屋友禅の特徴は、単色濃淡・色数が少ない・モチーフが古典的・奇抜な色を使わず、落ち着いた色を使うことです。

名古屋一帯の独特な技法で作られていて、京友禅のような華やかさや加賀友禅のような優雅さの代わりに、渋く落ち着いた美しさがあることが魅力です。

京小紋(きょうこもん)

京小紋の特徴は、雅びではんなりとした柔らかな雰囲気の色柄です。

バックなどの小物や洋服などにも京小紋が型染めされるなど、若い人にも人気があります。

有松絞・鳴海絞(ありまつしぼり・なるみしぼり)

愛知県名古屋市緑区周辺で作られている絞り染めです。

絞りのときにできる濃淡や文様の独特な風合いが有松絞・鳴海絞の特徴で、「縫絞(ぬいしぼり)」「くも絞」「雪花絞(せっかしぼり)」「三浦絞(みうらしぼり)」「鹿の子絞(かのこしぼり)」など多種多様な技法は100種類にも及ぶ数です。

日本国内の絞り製品の多くはここで生産されています。

琉球びんがた(りゅうきゅうびんがた)

沖縄県首里市周辺で作られている染織品です。

色鮮やかな染色模様の「紅型(びんがた)」と藍色だけを使用した藍染め模様の「藍型(あいがた)」に区別されます。

南国ならではの豪華な色合いと大胆な色使いが特徴で、色鮮やかな琉球びんがたは、沖縄の自然に融合しながら受け継がれた染め物です。

東京手描友禅(とうきょうてがきゆうぜん)

東京の新宿区や練馬区、中野区で作られている染物です。

東京手描友禅は他の友禅と違い、多くの工程を一人で担当し、職人の個性がより強く出た作品として仕上がります。

「手描」と名がつく通り、全て手描きで作られていて、江戸解模様・御所解風模様や有職模様などが代表的な模様です。

京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)

布を糸で括って染め上げる染色技法の1つで、括られた部分が染色されずに白く残ることで模様を表現します。

京鹿の子絞の特徴は複雑で精巧な括り粒で、独特の立体感を表現出来ます。

他の染色に比べて完成までの期間が長く、総絞りでは1年半、振り袖では2年以上かかることもあります。

名古屋黒紋付染(なごやくろもんつきぞめ)

名古屋黒紋付染の特徴は、家紋の型を使って染める「浸染(ひたしぞめ)」、家紋をあとから手描きする「引染(ひきぞめ)」の2つの方法で作られる鮮明な黒色です。

京黒紋付染(きょうくろもんつきぞめ)

京黒紋付染の特徴は、葬儀の際に着る喪服や婚礼の際に着る黒留袖といった正礼装として用いられており、深い気品ある上質な黒色に染め上げる点です。

西陣織(にしじんおり)

西陣織(にしじんおり)は京都府京都市街の北西部で作られている絹織物で、織屋によって製造工程が多少異なりますが、法律によって現在では12種類の品種が西陣織に指定されています。

紗(しゃ)や羅(ら)といった透かし生地や二重構造の風通といった、多彩な織り方が発達していことが特徴的です。

結城紬(ゆうきつむぎ)

真綿から一本一本、手で紡ぎだすことで作られる上質な糸から出来上がった結城紬の着物は、軽くて柔らかく、保温性に優れていることが特徴です。

上質の糸を用いているので、経年変化による風合いが魅力となり、代々受け継がれていく最高峰の絹織物として有名です。

小千谷縮(おぢやちぢみ)

千数百年前から作られていたという越後上布を改良してできた伝統工芸品で、苧麻(ちょま)と言う麻の繊維で作られる織物です。

小千谷縮の特徴は撚り(より)の強い糸を使うことで、撚りがほどけたときに生まれるシボと呼ばれるしわです。

久留米絣(くるめがすり)

綿素材の織物で、通気性が良いため夏は涼しく感じることができ、冬は内側の熱が放出されにくいため暖かく感じることができます。

備後絣(びんごがすり)、伊予絣(いよがすり)と並び日本三大絣の一つと呼ばれる久留米絣の特徴は、柄のかすれやにじみにあります。

博多織(はかたおり)

博多織の特徴は、たくさんの細い経糸を使用し、経糸で柄を浮かせるように綿密に織られることです。

「献上・変り献上」「平博多」「間道」「総浮」(そううけ)「捩り織」(もじりおり)「重ね織」「絵緯博多」(えぬきはかた)の伝統七品目があります。

牛首紬(うしくびつむぎ)

牛首紬の特徴は2匹の蚕(かいこ)が作った玉繭(たままゆ)から糸を紡ぎ出し、糸づくりから製織までのほとんどの作業を手作業で一貫生産していることです。

「釘抜紬(くぎぬきつむぎ)」の別名をもつほどの丈夫さも兼ね備えている牛首紬は、職人の熟練の技によって直接糸を挽き出し、弾力がある糸から丈夫な織物を生み出すことに成功しました。

秩父銘仙(ちちぶめいせん)

埼玉県秩父市、秩父郡横瀬町、秩父郡小鹿野(おがの)町、秩父郡皆野(みなの)町、秩父郡長瀞(ながとろ)町一帯で作られている織物です。

糸に型染めをするため、裏表がないように染色される平織りが、秩父銘仙の特徴です。

塩沢紬(しおざわつむぎ)

塩沢紬の特徴は、縦糸を合わせて作り出される非常に細かい蚊絣(かがすり)といわれる模様や十字絣(じゅうじがすり)、亀甲絣(きっこうがすり)などの絣模様です。

長年織られてきた越後上布の技術を応用しているため、経糸(たていと)に生糸あるいは玉糸を用い、緯糸(よこいと)に真綿の手紡糸を用いて織られます。

宮古上布(みやこじょうふ)

苧麻(ちょま)という麻の繊維で作った糸で織られる麻織物で、琉球藍で染めて作られている宮古上布の特徴は、細い糸で織られる精緻な絣模様とロウを引いたような光沢のある滑らかな風合いです。

日本の四大上布の一つに数えられ、藍染の麻織物の最高級品として重要無形文化財に指定されています。

久米島紬は(くめじまつむぎ)

素朴でしなやかな風合いと独特の深い色調が特徴の久米島紬は、、図案の選定、染色の原料の採取、糸の染め付け、製織(せいしょく)のすべての工程を1人の織子(おりこ)が手作業で行います。

天然染料を使うことで、織り上がった久米島紬は、洗うたびに染料の灰汁(あく)が抜けていき、色が冴えてますます美しい色合いになっていきます。

近江上布(おうみじょうふ)

近江上布の特徴は細い麻の繊維で織られる爽やかな風合いと上品な絣模様ですが、絣だけでなく、漂泊していない麻を使った生平(きびら)も作られ、経糸に苧麻、緯糸に手績みの大麻糸が使われます。

琉球絣(りゅうきゅうかすり)

琉球絣の特徴は、およそ600種にものぼる多彩な沖縄の自然や動植物を取り入れた図柄で、爽やかで美しい独特の幾何学模様の図柄は、琉球王府時代から伝わる御絵図帳の図柄が元となっています。

桐生織(きりゅうおり)

「お召織(おめしおり)」・「緯錦織(よこにしきおり)」・「経錦織(たてにしきおり)」・「風通織(ふうつうおり)」・「浮経織(うきたており)」・「経絣紋織り(たてかすりもんおり)」・「綟り織(もじりおり)」この7つの織り方の技法が桐生織の特徴です。

村山大島紬(むらやまおおしまつむぎ)

村山大島紬は、綿織物で正藍染め(しょうあいぞめ)が特徴の「村山紺絣」と、玉繭から作られる絹織物の「砂川太織(ふとおり)」が結びついて生まれました。

奄美大島の大島紬に似ていることから、「大島」の名がついて広がった村山大島紬の特徴は、絣板を用いた「板締め染色(いたじめせんしょく)」の技法が取り入れられていることと、精緻な経緯絣の模様です。

弓浜絣(ゆみはまがすり)

弓浜絣の特徴は、ざっくりとした布の風合いと素朴な柄で、農作業用のために動きやすくて洗いやすい衣服が好まれ、弓浜絣は農業を生業とする人々の暮らしと共に育まれてきました。

置賜紬(おいたまつむぎ)

山形県の南部、置賜地方にある米沢、白鷹、長井の地区で作られている織物の総称です。

米沢は、県花の紅花や藍、刈安(かりやす)など自然の染料を用いた「草木染紬」や「紅花染紬」、白鷹は、国内ではここでしか見られない貴重な「板締(いたじめ)染色技法」、長井は、「緯総(よこそう)絣」と「経緯併用(たてよこへいよう)絣」、琉球織物の影響を強く受けている「米琉絣(よねりゅうかすり)」という技法が伝承されています。

小千谷紬(おぢやつむぎ)

小千谷を中心として麻の縮布として広まったものが小千谷縮(おぢやちぢみ)と、越後上布の技術を取り入れて織られる紬が小千谷紬です。

千谷紬の特徴は、真綿の手紡ぎ糸のふっくらと軽くて温かみがある風合いや、絹の光沢となめらかな手触り、素朴な味わいです。

知花花織(ちばなはなおり)

知花花織の特徴は、布の地に花のような文様が織り込まれていることです。

知花花織には縦方向に柄が浮き上がる経浮(たてうき)花織と刺繍のように柄を織り込む縫取(ぬいとり)花織とがあり、素材は木綿が主に使われていました。

本塩沢(ほんしおざわ)

塩沢地方を代表する織物のひとつで、「塩沢お召(めし)」の名前で着物通に大変人気の高い織物です。

本塩沢の特徴は、湯の中で揉んで作るシャリ感のあるシボの風合いと、十字絣や亀甲絣(きっこうかすり)などの精緻な絣模様です。

柄あわせをしながら織り上げる模様は細かく鋭い絣模様で、シボの優美さとともに落ち着いた上品さを醸し出します。

八重山上布(やえやまじょうふ)

八重山上布の糸や染料に用いられる主原料は、苧麻から作られる繊維で、染料にはヤマイモ科の「紅露」(クール)が使われます。

苧麻手紡ぎ糸のさらっとした風合いと風通しが良いこと、白地に浮かび上がる大らかな絣模様が特徴です。

八重山ミンサー(やえやまみんさー)

沖縄県八重山郡竹富町や石垣市で作られている織物です。

八重山ミンサーの特徴は、経緯ともに木綿糸を使って織られるたてうね織りで、素材には、藍染の木綿糸が用いらます。

首里織(しゅりおり)

沖縄本島で織られる織物で、花織(はなおり)、花倉織(はなくらおり)、道屯織(どうとんおり)、絣(かすり)、ミンサーなどの絣織物と紋織物があります。

沖縄の風土に合った多種多彩な柄が首里織の特徴で、原材料は、絹、木綿、麻、芭蕉などの糸が用いられ、琉球藍、福木、シブキ、テカチ、グールなどの染料が使用されます。

信州紬(しんしゅうつむぎ)

長野県全域で生産されている絹織物の総称で「松本紬」、「上田紬」、「飯田紬」、「伊那紬」、「山繭(やままゆ)紬」などがあります。

信州紬の特徴は、格調高い染め技術と渋い光沢にあり、原料に使用するのは手紡ぎ糸で、生糸・天蚕・玉糸・真綿を使用しています。

多摩織(たまおり)

東京都八王子市周辺で作られている多摩結城(たまゆうき)を基本とした絹織物です。

生糸、玉糸、真綿のつむぎ糸を原材料とし、皺になりにくく軽いことが特徴で、工程ごとに専門の職人が分業して一つの製品を完成させることがさらに多摩織り独自の風合いを出します。

本場大島紬(ほんばおおしまつむぎ)

本場大島紬の特徴は、シャリンバイと泥染による深く渋い風格と、繊細な絣模様にあり、着崩れせず着こむほどに肌に馴染むので、その着心地の良さから高い人気を得ています。

読谷山花織(よみたんざんはなおり)

読谷山花織の特徴は、織り地に先染めされた糸で花のような幾何学模様の文様を織り込んでいることで、素材は絹糸もしくは綿糸を用い、染める素材は琉球藍や福木(ふくぎ)、すおうなどを用いて染められます。

大変手間のかかる織物なので、琉球王朝時代には王族以外と読谷村以外の庶民は着ることが許されない貴重な織物でした。

伝統工芸品ってそもそも売れるのか?

どれも素晴らしい日本の匠である伝統工芸品ですが、手元にあっても着用する機会がない人にとってはタンスの肥やしです。

では、伝統工芸品は売れるのでしょうか? ずばり!伝統工芸品は売れます

人気の高いものや、希少価値の高いものはいずれも高額買取になりやすく、中古着物市場でも人気が高いですね。

不要な伝統工芸品は積極的に売っていきましょう。

伝統工芸品が売れない場合って?

売れない伝統工芸品があることも知っておきましょう。

どのような場合が売れないのか、詳しく解説します。

1、色・柄が古い

伝統工芸品は時代を感じさせるようなデザイン性は少ないです。

そのため、何代にも着用が出来る着物が多いのですが、中古着物となると色や柄は重視されてしまいます。

特に紬のような地味な柄や、大量に流出しているものは売れない場合があります。

2、状態が悪い

着物全般に言えることですが、汚れやシミ、シワ、カビなどが目立つ物、また正絹ではない素材(ウールや化繊)は売れない、または低価格になりやすいです。

3、サイズも重要

着物は誂えた人のサイズであるため、裄や身幅が極端に小さいものや大きいものは買取を断られることがあります。

また、袖丈も大切で一昔前の50㎝を越える袖丈は買取出来ない場合があるので注意して下さい。

4、経済産業大臣指定伝統的工芸品の認定を受けた証紙が付いていない

証紙が付いていないものは、買取価格に大きく差が出ます

伝統工芸品にとって産地証明はとても重要な意味があり、本物であることが証明出来ないと中古着物では低価格で販売されることになります。

証紙が付いていない伝統工芸品は売れない場合もあります。

口コミからわかる伝統工芸品の売買相場は

伝統工芸品と言っても、前述のとおり種類は色々です。

そのため、買取価格にもかなり幅があると考えて下さい。

最近特に人気が高い西陣織りや、作家物の加賀友禅、夏塩沢などはかなり高額な買取価格になります。

ところが、紬は大量に流出しているため価格の下落が激しいと言われています。

さらに証紙の無い場合は、低価格になりやすく、数百円からも買取も珍しくありません。

作家物や本場○○となると、数十万円で取引されるケースもありますが、伝統工芸品の平均買取価格は、1000円から数万円です。

売却時に注意することとは?

伝統工芸品を売却する時に注意することを詳しく解説します。

1.状態の確認

伝統工芸品を買取してもらう時は、状態を確認して下さい。

長期間の自宅保存でシミやカビ、シワなどが目立つ場合は簡単にお手入れをしておきましょう。

特に、食事中に付けた袖口や袂など汚れやすい部分のチェックも忘れないで下さい。

帯は使用すると折りじわが付きますので、きちんと畳んでおくといいですね。

2、証紙を付ける

伝統工芸品を購入した際には必ず証紙や証明書が付いてきます。

伝統工芸品には着物作家の作品が多く、落款が着物に入っているにも関わらず証紙が無い為に査定額が低くされるケースもあります。

久保田一竹や中村勇二郎など人間国宝作家の作品は、証紙があると額が驚くほど違います。

伝統工芸品もまた同様で、産地証明書を必ず保管しておきましょう。

3、サイズを確認

着物のサイズが分からない人も多いですが、着物は裄というサイズ表示をします。

裄とは袖口から背中中心までの長さです。

裄丈64㎝以下、身丈が160㎝以下、袖丈49㎝から+-3㎝、このようなサイズの着物は買取価格があまり期待できないと考えて下さい。

裄が67㎝以上の小紋は需要が高く、未使用品であれば相場以上が期待出来ます。

どういう種類が高く売れる?

自宅に保管している伝統工芸品が高く売れるのかどうか、気になりますね。

高く売れる代表的な伝統工芸品をご紹介します。

牛首紬

現在では1つの工房でしか生産されていないため、希少価値も高いことが理由です。

本場結城紬

一本の反物を作るために掛かる時間が数年と言われるほどの、本場結城紬も希少価値が高いため高額買取になります。

西陣織り

海外で人気の高い西陣織は、柄が派手なほど喜ばれる傾向が強く古典柄は高額買取になるケースが多いです。

他にも、近江上布、夏塩沢、久米島紬など希少価値の高い、生産数の少ない伝統工芸品であれば高額買取になります。

高価で売れるコツ

高値で売れるコツとは?

・証紙や証明書を付ける

伝統工芸品で高価買取を目指すなら証紙や証明書があることが重要です。

あると無いとでは、驚くほど価格に影響が出るもので、購入時や祖母や母から譲り受けた時に捨ててしまわないように注意して着物や帯と一緒に大切に保管して下さい。

証紙が無ければその価値は下がってしまいますので、注意して下さい。

・シミやシワを付けたままにしない

着物のシミやシワを取り除くことは慣れない人にはミスも多いのですが、出来るだけ取り除いておきたいですね。

アイロンを直接着物に押し付けない、大量の水で拭かない、など一般的な知識で出来ることでも着物の状態は大分違ってきます。

汚れたままで仕舞いこみをしないように気を付けておきましょう。

・売ると決めたら早めに売る!

着物の管理は大変です。

早めに手放すことも高く売る為には大事です。

長期保管でシミやシワを増やさないことを心掛けましょう。

流行が無いと言われる着物でも、10年で人気の傾向が変わっていきます

そのため、古い柄や色は中古着物でも売れない場合もあって敬遠されます。

・リサイクルショップや知識のない店では売らない

リサイクルショップは販売を目的に買取を行っています。

そのため、その店の販売需要を一番に考えて買取価格を設定しているので、高価な着物も低い買取価格になりやすいです。

種類の豊富な伝統工芸品の見極めは難しいといえます。

着物の知識が無いと、正しい査定が出来ないので高い買取価格には結びつきませんね。

以上が伝統工芸品を高く売るコツです。

売るとしたら、どういうところがいい?

1、リサイクルショップや質屋

一般的なリサイクルショップでは、着物はなかなか買取価格がつかないのが現実です。

有名作家の作品でも、リサイクルショップでは高額で販売しづらい現実があって高い買取価格を提示してきません。

その店のユーザーに合わせた着物を優先することもあるので、伝統工芸品を得意としているリサイクルショップを捜す必要もありますが、手間や時間が掛かりますね。

2、ネットオークションで出品する

インターネットオークションに出す方法です。

ネットオークションでも伝統工芸品の需要はありますが、設定した金額で売れる保証は無く、出品の手間や梱包・発送を考えるとなかなか大変な作業です。

大量に出回っている紬や帯は、値段も安く設定しないと売れにくい状況にあります。

また、売れるまでの保管をしなくてはならないので、着物の状態はその間に悪くなっていきますから、リスクも高いですね。

3、着物買取業者に依頼する

着物買取専門店には着物に精通した専門の査定員がいるので、作家物や有名産地のもの、価値の高い柄でも見極めることが出来ます。

特におすすめなのが、宅配買取よりも出張買取です!

宅配買取では価格に納得がいかない場合、返却送料が自己負担になることがあって査定は無料でもコストが掛かることがあります。

その点、出張買取ならキャンセル料も無料で、もちろん出張料・手数料なども掛かりません。

出張買取をおすすめしたい理由

【理由1、査定料、出張料、手数料が無料】

出張買取はネットから申込むだけと手軽で簡単、さらにすべての費用が無料で行えます。

上記でも触れましたが宅配買取の場合は、査定額に納得が出来ない時の返却送料が自己負担になる業者もあって、送料によるトラブルが口コミでも目立ちます。

【理由2、手間が掛からない】

出張買取では、自宅に査定員が訪問してくれるため、重い着物を運ぶ手間も必要ありません。

着物を梱包する手間と時間まで省けます。

さらに、一番のおススメポイントは手間が掛からないからまとめて売却が出来ることです。

伝統工芸品は、反物で保管している人も多く、数本の反物の重量は着物以上ですから運ぶとなると大変な重労働です。

労働も時間も掛からない出張買取は女性に優しいサービスです。

【理由3、知識のある査定員が査定してくれる】

着物に知識がない人は、着物の価値が分からないので査定額が高いのか、安いのかも分からないですね。

その点、出張買取ではプロの査定員が対面で着物を査定してくれるので、分からないところは質問が出来ます。

リサイクルショップや宅配買取に不安がある人でも、知識が豊富な出張買取の査定員なら安心です。

【理由4、その場で現金化出来る】

自宅で査定が終了、買取が成立すればその場で現金を受け渡してくれます。

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2位、着物買取プレミアム

2位は着物買取プレミアムです。

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3位、着物買取専門の福ちゃん

ランキング3位は着物買取専門の福ちゃんです。

福ちゃんは、他店よりも1円でも高く買い取ってくれると評判の着物買取専門店です。

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以上の買取業者は、口コミの評判も高くアフターフォローや、クーリングオフ制度もしっかりしています。

押し買いなどで不快な思いをすることもなく、初心者でも安心して着物の売却が出来ます。

まとめ

伝統工芸品は着物通の人なら、必ず保管しているほど人気が高いものばかりです。

高級品から手頃な価格まで幅の広いことも伝統工芸品の特徴ですが、そのため買取価格にも大きな差が出ることを知っておきましょう。

価値の高い伝統工芸品を知って損をしない売買をして下さい。