着物通の人なら一枚は持ちたいと考える着物に上布があります。

上布で出来た着物は、さらりとした着心地と丈夫な織りが日本の夏に最適な着物でした。

現代の日本は空調が行き届き、夏も快適に過ごせるようになり、上布のような質の良い衣服が必要ではなくなりましたが、上布は着物素材の中でも最上級の物になりました。

高価な上布を中古で購入する人も多いので、上布の着物は中古でも高額で販売されています。

上布の着物を買取に出す場合は、高額買取に繋がるように幾つかコツを知っておいて下さい。

今回は損をしない上布買取のコツをご紹介します。

上布とは?

上布(じょうふ)とは「上等な布」という意味で、正絹の着物が登場する以前の時代に着用されていた着物のなかでは、この上布こそ高級品とされていました。

手績み(麻を細かく裂いて紡ぎ、撚り合わせる)した細い糸を、産地独特な技法で織り上げ、加工した高級な麻布は、生産地によって独自の特徴がありそれぞれの地名が付いています。

その中でも上等とされたのは苧麻の上質の細い糸で織った薄手で軽い麻織物で、これを上布と呼びましたが、今では上布は上質の麻織物として呼ばれています。

上布の種類

上布は生産地で「○○上布」と名付けられたものがあります。

ここでは代表的な上布をご紹介します。

越後上布

越後地方で早くから上布の生産が行われ、天正年間(1573年~1591年)に上杉氏が、原料からむし(苧麻)の栽培を奨励したことによって、越後上布の生産は一段と盛んになりました。

越後上布の特徴は、その希少性と手作業 による技術を駆使して織り上げられていることです。

通気性に富み軽くてさらりとした風合いで、 蒸し暑い日本の夏に最適な最高級着尺地です。

100亀甲総柄の越後上布は、今は作ることが出来なくなった糸作りの技を使った重要無形文化財です。

近江上布

滋賀県愛知郡愛知川町、秦荘町を中心に生産されている上布です。

縮仕上げのきめこまかな風合いと独特の絣模様をもち、清涼感ある上質な織が特徴です。

琵琶湖の水で麻を晒して染色し、平織されています。

能登上布

中能登一帯に神代の時代より伝わる伝統の麻織物で、質・量ともに日本屈指の本麻手織上布です。

「蝉の羽」とも形容される、薄くて軽い盛夏の着物生地となり、麻の持つシャリ感とひんやりとした風合い、丈夫さが特徴です。

櫛押し捺染(くしおしなっせん)やロール捺染といわれる能登独特の絣染め技法による、精緻な経緯絣(たてよこがすり)の製造を代表とする工芸技術が石川県指定無形文化財に認定されています。

現在最後の伝統を守る織元・山崎麻織物工房のみ生産しています。

宮古上布

沖縄の宮古島で織られる紺地に絣(かすり)および縞柄の麻織物です。

一反織るのに2ヶ月以上かかる上布の最高級品で、国の重要無形文化財に指定されています。

糸は細く、絣模様は精緻で、織り上げた布はロウを引いたような光沢が特徴です。

通気性に富み、三代物と言われるほど丈夫で長持ちします。

国の重要無形文化財に指定されている一方で、4人いた通商産業省認の伝統工芸士はすでに亡く、近年では目立って生産量が減ったことから大変希少な品となりました。

八重山上布

八重山上布(やえやまじょうふ)は、沖縄県八重山郡周辺で作られている織物です。

苧麻(ちょま/からむし)の手紡ぎ糸を使って織られ、古くは琉球王朝時代に貢布としても利用されてきました。

沖縄地方の織り物の中で唯一「刷込捺染技法」(すりこみなっせんぎほう)を用いて作られる織物で、焦げ茶色の絣模様が浮かび上がる清涼感あふれる白上布は、主に夏用の着物として用いられます。

主原料は苧麻から作られる繊維で、染料にはヤマイモ科の「紅露」(クール)が使われます。

八重山地方の強い日差しのもとで日晒しを行うことで深い色合いへと変化し、さらに海水につけることで地色が白く晒され絣模様がより鮮やかになります。

八重山上布の特徴は、苧麻手紡ぎ糸のさらっとした風合いと風通しが良いこと、白地に浮かび上がる大らかな絣模様です。

上布ってそもそも売れるのか?

上布は売れます!

そのほとんどが高価買取で取引されるほど、上布の人気は高いです。

生産量が少なく希少価値がありますので夏の憧れの着物として、中古着物での販売価格も高額です。

上布が売れない場合って?

売れない上布があることも知っておきましょう。

どのような場合が売れないのか、詳しく解説します。

1、色・柄が古い

伝統工芸品でもある上布は時代を感じさせるようなデザイン性は少ないです。

そのため、何代にも着用が出来る着物が多いのですが、中古着物となると色や柄は重要です

上布に多い絣柄も若い人には人気がありますが、年配者にはあまり人気が無くて好き嫌いがはっきり分かれます

2、状態が悪い

着物全般に言えることですが、汚れやシミ、シワ、カビなどが目立つ物は低価格になりやすいです。

特に麻である上布はシワになりやすく、形が崩れやすいので保管には細心の注意が必要です。

3、サイズも重要

着物は誂えた人のサイズであるため、裄や身幅が極端に小さいものや大きいものは買取を断られることがあります。

また、袖丈も大切で一昔前の50㎝を越える袖丈は買取出来ない場合があるので注意して下さい。

4、証紙が付いていない

証紙が付いていないものは、買取価格に大きく差が出ます

伝統工芸品の上布にとって産地証明はとても重要な意味があり、本物であることが証明出来ないと中古着物では低価格で販売されることになります。

口コミからわかる上布の売買相場は

代表的な上布の買取価格は高額で数万円になるケースもありますが、それ以外なら数千円程度です。

ずばり!上布の平均買取価格は3000円くらいと言えます。

売却時に注意することとは?

上布を売却する時に注意することを詳しく解説します。

1.状態の確認

上布を買取してもらう時は、状態を確認して下さい。

長期間の自宅保存でシミやカビ、シワなどが目立つ場合は簡単にお手入れをしておきましょう。

上布はシワになりやすい上に形が崩れやすく、保管が難しい着物です。

2、証紙を付ける

上布を購入した際には必ず証紙や証明書が付いてきます。

上布には着物作家の作品が多く、落款が着物に入っているにも関わらず証紙が無い為に査定額が低くされるケースもあります。

反物の端に証紙が付いていることが多いので、余り布は必ず保管して下さい。

3、サイズを確認

着物のサイズが分からない人も多いですが、着物は裄というサイズ表示をします。

裄とは袖口から背中中心までの長さです。

裄丈64㎝以下、身丈が160㎝以下、袖丈49㎝から+-3㎝、このようなサイズの着物は買取価格があまり期待できないと考えて下さい。

夏用の上布は裄を小さく誂える場合があるので、サイズは一度確認して下さい。

裄が67㎝以上の着物は需要が高く、未使用品であれば相場以上が期待出来ます。

どういう種類が高く売れる?

代表的な上布は高く売れます。

越後上布・能登上布・近江上布・宮古上布・八重山上布はいずれも生産量が激減しているため希少価値が高く、着物通の人気も高い逸品です。

自宅に上記の上布が眠っていたのなら、早めに買取に出すことをおススメします。

高価で売れるコツ

上布が高値で売れるコツを解説します。

・証紙や証明書を付ける

上布で高価買取を目指すなら証紙や証明書があることが重要です。

あると無いとでは、驚くほど価格に影響が出るもので、購入時や祖母や母から譲り受けた時に捨ててしまわないように注意して着物や帯と一緒に大切に保管して下さい。

証紙が無ければその価値は下がってしまいますので、注意して下さい。

・シミやシワを付けたままにしない

着物のシミやシワを取り除くことは慣れない人にはミスも多いのですが、出来るだけ取り除いておきたいですね。

アイロンを直接着物に押し付けない、大量の水で拭かない、など一般的な知識で出来ることでも着物の状態は大分違ってきます。

夏に着用する上布は汗がつきやすいので、汚れたままで仕舞いこみをしないように気を付けておきましょう。

・売ると決めたら早めに売る!

着物の管理は大変です。

早めに手放すことも高く売る為には大事です。

長期保管でシミやシワを増やさないことを心掛けましょう。

流行が無いと言われる着物でも、10年で人気の傾向が変わっていきます

そのため、古い柄や色は中古着物でも売れない場合もあって敬遠されます。

・リサイクルショップや知識のない店では売らない

リサイクルショップは販売を目的に買取を行っています。

そのため、その店の販売需要を一番に考えて買取価格を設定しているので、高価な着物も低い買取価格になりやすいです。

知識がある査定員でも上布の見極めは難しいようですから、着物の知識が無い査定員では、正しい査定が出来ないので高い買取価格には結びつきませんね。

以上が上布を高く売るコツです。

売るとしたら、どういうところがいい?

1、リサイクルショップや質屋

一般的なリサイクルショップでは、着物はなかなか買取価格がつかないのが現実です。

有名作家の作品でも、リサイクルショップでは高額で販売しづらい現実があって高い買取価格を提示してきません。

その店のユーザーに合わせた着物を優先することもあるので、高額着物を得意としているリサイクルショップを捜す必要もありますが、手間や時間が掛かりますね。

2、ネットオークションで出品する

インターネットオークションに出す方法です。

ネットオークションでも上布の需要はありますが、設定した金額で売れる保証は無く、出品の手間や梱包・発送を考えるとなかなか大変な作業です。

高額な上布はネットで販売することは難しいと言われているので、ネットでは売れにくい状況にあります。

また、売れるまでの保管をしなくてはならないので、着物の状態はその間に悪くなっていきますから、リスクも高いですね。

3、着物買取業者に依頼する

着物買取専門店には着物に精通した専門の査定員がいるので、作家物や有名産地のもの、価値の高い柄でも見極めることが出来ます。

特におすすめなのが、宅配買取よりも出張買取です!

宅配買取では価格に納得がいかない場合、返却送料が自己負担になることがあって査定は無料でもコストが掛かることがあります。

その点、出張買取ならキャンセル料も無料で、もちろん出張料・手数料なども掛かりません。

出張買取をおすすめしたい理由

【理由1、査定料、出張料、手数料が無料】

出張買取はネットから申込むだけと手軽で簡単、さらにすべての費用が無料で行えます。

上記でも触れましたが宅配買取の場合は、査定額に納得が出来ない時の返却送料が自己負担になる業者もあって、送料によるトラブルが口コミでも目立ちます。

【理由2、手間が掛からない】

出張買取では、自宅に査定員が訪問してくれるため、重い着物を運ぶ手間も必要ありません。

着物を梱包する手間と時間まで省けます。

さらに、一番のおススメポイントは手間が掛からないからまとめて売却が出来ることです。

上布は、反物で保管している人も多く、数本の反物の重量は着物以上ですから運ぶとなると大変な重労働です。

労働も時間も掛からない出張買取は女性に優しいサービスです。

【理由3、知識のある査定員が査定してくれる】

着物に知識がない人は、着物の価値が分からないので査定額が高いのか、安いのかも分からないですね。

その点、出張買取ではプロの査定員が対面で着物を査定してくれるので、分からないところは質問が出来ます。

リサイクルショップや宅配買取に不安がある人でも、知識が豊富な出張買取の査定員なら安心です。

【理由4、その場で現金化出来る】

自宅で査定が終了、買取が成立すればその場で現金を受け渡してくれます。

おススメ出張買取業者ベスト3

私がおススメする出張買取業者をランキングで詳しく解説します。

1位、 バイセル

おススメランキング1位のバイセルは、特に着物・帯・羽織・男性もの着物等では業界内でもトップシェア級の規模を誇り、高額買取に自信があります。

出張査定を初めて利用する人でも安心できるように、女性の査定員を指名できるサービスも人気の理由です。

知識の豊富な査定員を取り揃えているので、着物に詳しくない人でも信頼して任せられます。

多種ある上布でも知識豊富な査定員が高額買取に繋げてくれます。

さらにバイセルでは、出張料などの費用は全て無料で、もし査定額に納得できなかった場合のキャンセル料も一切かかりません。

出張買取の地域は全国に対応しています。

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2位、着物買取プレミアム

2位は着物買取プレミアムです。

着物の買い取り専門店だからこそ高額買い取りを実現出来るため、現在業績を伸ばし続けている信頼性の高い専門業者です。

大量の買取ならさらに高額になるというから、大量の着物の処分に困っている人にはぴったりです。

持ち込みする手間も無く、大量の着物を一気に処分出来るので、女性や高齢の人でも1人で着物が処分出来ます。

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3位、着物買取専門の福ちゃん

ランキング3位は着物買取専門の福ちゃんです。

福ちゃんは、他店よりも1円でも高く買い取ってくれると評判の着物買取専門店です。

経験豊富な査定員が多く在籍しているので、質の高い黒紋付なら高額買取を期待してもいいでしょう。

更に福ちゃんでは、より高く買取ることが出来る理由として、専門店ならではの自社でクリーニング方法を挙げています。

自社でシミ抜きを行うことで、他社では引き取らないような状況の着物でも買取が可能となり、コストを抑えて、買取価格を高額に出来るというわけです。

他社では断られるような汚れの多い着物でも、福ちゃんなら買取が可能かも知れません。

また、着物買取ネットワークを活かし着物・和装小物を 流通させることができる強みが高価買取できることも1つのポイントです。

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以上の買取業者は、口コミの評判も高くアフターフォローや、クーリングオフ制度もしっかりしています。

押し買いなどで不快な思いをすることもなく、初心者でも安心して着物の売却が出来ます。

まとめ

着物の最上級品である上布は中古着物でも人気が高く、買取価格も高額で取引されています。

でも、知識の無い場合は価値が分からないので、低価格で買い取られてしまうケースも多くあります。

上布で損をしないために買取相場を知っておきましょう。